自分の切ない功利心に眼をしばだたいた。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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まばたき
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前後の文章を含んだ引用
......話してくれたり、見張りの船を漕 いでくれたりして遠巻きに自分に絡 まっている材木屋の五十男貝原を見直して来た。必要がいくらかでも好みに変って来たのであろうか。小初は自分の切ない功利心に眼をしばだたいた。 とにかく、父や自分の仇敵 である都会文化の猛威に対して、少しも復讐 の気持が起らず、かえって、その逞ましさに慄 えて魅着 する自分は、ひょっとして、大変な錯倒症 の不良......
単語の意味
切ない(せつない)
切ない・・・悲しさや寂しさや恋しさで、胸がしめつけられる気持ちのこと。やりきれない思い。やるせない思い。
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小さな鳥が打ちまくられて地上に墜ち哀しく羽搏(はばた)きしているような、そんな感じの瞬(またた)き
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
子供のように目をしばしばさせて
林芙美子 / 新版 放浪記
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(閉じた)瞼へまつげの影が葉の影や草の影のように青んでひろがった
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交響曲の演奏でも味わうかのように目を瞑り
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黒目がちの目が、井戸のようだった。底が見えず、音の反響する井戸、だ。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
その 眼差しには、ひどく冷たいものが感じられる。それは若さゆえの 敵愾心 とは違うように思える。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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