TOP > 暮らしの表現 > 暮らし・生活 > だらだら暮らす
生活はまるで気力の抜けた平衡を失したものに変わっていた。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
脱力・力が抜ける
だらだら暮らす
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......不愉快になって、四日ほど待っていたのだった。その日に着いた為替はその二度目の為替であった。 書く方を放棄してから一週間余りにもなっていただろうか。その間に自分の生活はまるで気力の抜けた平衡を失したものに変わっていた。先ほども言ったように失敗が既にどこか病気染 みたところを持っていた。書く気持がぐらついて来たのがその最初で、そうこうするうちに頭に浮かぶことがそれを書きつけようと......
ここに意味を表示
脱力・力が抜けるの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ぶよぶよの水母(くらげ)のような無力感
福永 武彦 / 草の花 amazon
魂が抜けたみたいになって、喜びや悲しみの感情の動きに生気がなくなる
浅川 純 / 社内犯罪講座 amazon
牛河はその午後を、深い無力感に包まれて過ごした。その無力感にはかたちもなく重みもなかった。血液の動きが遅く鈍くなった。視野に淡い霞がかかり、手脚の関節が気怠く軋んだ
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
このカテゴリを全部見る
だらだら暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部活やバイトが始まる時間までだらだらと教室に残っているクラスメイトたちは、転がり込んできた膨大な自由時間を、少しずつ、かつ贅沢に舐め溶かしているように見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「嫌い」カテゴリからランダム5
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
こんな虫みたいな生活
林芙美子 / 新版 放浪記
一日を無為にすごすという思いが、彼の心を堪え難いものにした。そして夕暮の気配が部屋の窓や机の上の書物に影をつけ始めると、深い悲しみというような一種の落着きさえもない、価値などに全く関係のない焦躁に貫かれて、いつものように永杉英作のアパートに足を向けた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
借りてきた映画を観ることだけで暮らしていた日々のあの生温かい停滞のなかへ、もう一度もどりたい
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
感情表現 大カテゴリ