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初めは低く暗い余韻のない――お寺の森のやみふくろうの声に似た音色が出た。喜びも悲しみもない……只淋しく低く……ポ……ポ……と。
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:66% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......うにやわらいでいるのを指が触わると同時に感じた。その表皮と裏皮に、さらに心を籠めた息を吐きかけると、やおら肩に当てて打ち出した。……これを最後の精神をひそめて……。  初めは低く暗い余韻のない――お寺の森のやみふくろうの声に似た音色が出た。喜びも悲しみもない……只淋しく低く……ポ……ポ……と。  けれども打ち続いて出るその音が私の手の指になずんでシンミリとなるにつれて、私は眼を伏せ息を詰めてその音色の奥底に含まれている、或るものをきくべく一心に耳を澄......
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梟、鴞・母喰鳥(ふくろう・ふくろ)
余韻・余韵(よいん)
梟、鴞・母喰鳥・・・フクロウ科の鳥。夜行性の猛禽類。全身茶色で目は大きく真正面に並んでいる。嘴(くちばし)は短くて下向きに湾曲している。ミミズクと違って、耳状の部分がない。羽音をほとんど立てずに飛べる。夜行性。
余韻・余韵・・・1.余(あま)った韻(いん[=似たような響き])。余った音。鐘をついた後などにある、音が鳴り終わった後にも残っている響き。「韻」と「韵」はどちらも訓読みで「ひび(き)」と読め、「音」を意味する字。「余音」とも書く。余響(よきょう)。
2.1が転じて、事が終わったあとも残る風情や味わい。また、詩文などで言葉で直接あらわされていない趣(おもむき)。余情(よじょう)。
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ポコリポコリという鼓を打った。
夢野久作 / あやかしの鼓
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家内を歩く足音が水底のように冷めたく心の中へも響いて聞える。
水上 瀧太郎 / 山の手の子「俤 (百年文庫)」に収録 amazon
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