降り続いていた雨が、糸の切れたようにふっと止む

雨は止んでいて、空には晴れ間が覗いていた。雲の間から陽射しが覗く。車道の轍に溜まった水や、玄関脇のブロック塀の表面に浮いた雨の一滴一滴が、みるみる蒸発していくようでもあった。

分厚い雲の裂け目から見えるコバルト色の空

朝早く雨が上がった

けさまでは雨雲に閉じられていた空も見違えるようにからっと晴れ渡って、紺青（こんじょう）の色の日の光のために奥深く輝いていた。

そんな土地にふりそそぐ陽光は、うまくできたたまご焼きのように、しあわせな黄色をしているものです。

じりじりと照りつけるなぎのような暑さ。

雲は太陽を 覆いかくして鉛色に低くたれこめていた。

カーテンの隙間から洩れる白い光で時間を確認する

大きな窓から陽がいっぱい入って、テーブルのうえもまぶしい。