(寝ている漁夫たちの)南瓜 のようにゴロゴロしている頭
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......。 夜、余程過ぎてから、雨合羽を着た監督が、漁夫の寝ているところへ入ってきた。船の動揺を棚の枠 につかまって支 えながら、一々漁夫の間にカンテラを差しつけて歩いた。南瓜 のようにゴロゴロしている頭を、無遠慮にグイグイと向き直して、カンテラで照らしてみていた。フンづけられたって、目を覚ます筈がなかった。全部照し終ると、一寸立ち止まって舌打ちをした。――どう......
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私はまっさらのシーツと毛布の間にすべりこんだ。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
ダッシュボードに脚を投げだしてシートに身を沈め、おなかの上で両手を組んでいた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
僕はホテルのベッドに横になって受話器を持ったまま天井を眺めていた。海の底に寝転んで魚の影を数えているみたいな気分だった。いったい何匹数えれば数え終ったことになるのか見当もつかなかった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
(横になって考える)毛布に身を埋ずめて黒い虚空を睨んだ。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
窓際にじっと座った父親の姿は天吾に、ヴァン・ゴッホの晩年の自画像を思い出させた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
電柱のように不動の姿勢を執った。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
左の腕にナフキンをかけて彫刻のように突立っているギャルソン
岡本かの子 / 母子叙情
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
長椅子には頭の禿げかけた中年男が乾燥魚みたいな格好で寝転んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
頭まですっぽり蒲団をかぶって目を見開いていた。屋根の雪が少し滑り落ちていった。誰かの足音が路地から川べりへと移っていき、やがて聞こえなくなった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
目を閉じるといろいろな音が聞こえてきた。博士のいびき、毛布の衣擦れ、氷の溶ける気配、ルートの寝言、ソファーの軋み。二人の発する音たちは、発熱のアクシデントを忘れさせ、私を安堵させ、眠りに導いてくれた。
ドロドロに崩れた白い液体のように、一切を休めて眠っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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