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だっッと、一角は、退がった。背なかを、ふすまにぶつけたので、襖は、次へ倒れた。ベリッと、それを踏んで、よろめく
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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よろめく・ふらつく
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前後の文章を含んだ引用
......刃の先が鳴り合った。  押す。もどす。――丈八郎は、いどみかけた。――フウッと、一角のわざに引かれて、はいると一気に、 (この顔ッ)  と、真っ向を睨んで、斬りつけた。  だっッと、一角は、退がった。背なかを、ふすまにぶつけたので、襖は、次へ倒れた。ベリッと、それを踏んで、よろめくと、 (しめた)  と、丈八郎は、盲目的に、躍って、り下ろしたが、一角は、反対の方へ、ぽんと、飛びかわして、 (それは柱だっ)  と、罵倒ばとうした。  丈八郎の刀は、はすかい......
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背(せ)
・・・1.背中。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背面。
2 物の後ろ側。背面。
3.立っているものの、高さ。
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