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(会えない息子そっくりの男を街で偶然見かけ)むす子特有のしなやかで熱いあの体温までが、サージの服地にふれたらぐにも感じられるように思われた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......し乗り出させながら、とっとと歩いて行く。無造作にかぶった学生帽のうしろから少しはみ出た素直な子供ぽい盆のくぼの垂毛まで、一郎に何とよく似た青年だろう。すると、もう、むす子特有のしなやかで熱いあの体温までが、サージの服地にふれたらぐにも感じられるように思われた。  かの女の神経は、うそと知りつつ、自由で寛闊かんかつになり、そしてわくわくとのぼせて行った。 「パパ、一郎が……ううん、あの男の児が……そっくりなの一郎に……パパ……」 「う......
単語の意味
熱い(あつい)
熱い・・・1.温度が高いと感じる。
2.気持ちが高まった状態である。関心を寄せている。「今B級グルメが熱い」
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鏡で映したほど似ている。
司馬 遼太郎 / 国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 amazon
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もうそろそろ寝ようと思いながらマニキュアを塗っていたら、突然、津波のように淋しさが襲ってきた。  もう会えない、ここで一緒に暮らせない。  言葉ではさっきからわかっていた、何でそんな簡単なことが実感できなかったんだろう、と自問してみたら、ひとりきりになってなかったからだ、と気づいた。  今はじめてこの夜の中、ひとりになってみてこの家の雰囲気ががらりと違ってきていたのがわかった。それは父が死んだ夜や、母が離婚してはじめての夜や、真由が家を出た日の夜に似ていた。  荒れて、ひんやりした感じ。  不在の、こころもとない感じ。  別れの、絶対的な孤独の感じ。  気が抜けて、この空間の不自然な沈黙の意味に気づく。空気が、別れの気配を吸い取って静かによどんでいる。昨日まで、この時間には同じ屋根のしたで眠っていた人が、多分永久にその暮らしに戻ることはない。  どんなに言葉で言おうとしても、その圧倒的によせてくる淋しさの力にはかなわなかった。  部屋中に、まだ純子さんの気配があった。  ありとあらゆる思い出のエネルギーがこの家を、まるで本人のように去るまでずいぶん時間がかかるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ出会いと別れ突然さびしさを感じる孤独・一人ぼっち
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