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(闇に走る機関車)華ばなしい光の列が彼の眼の前をよぎって行った。光の波は土をって彼の足もとまで押し寄せた。  汽鑵車のけむりは火になっていた。反射をうけた火夫が赤く動いていた。  客車。食堂車。寝台車。光と熱と歓語で充たされた列車。  激しい車輪の響きが彼の身体に戦慄せんりつを伝えた。
梶井基次郎 / 過古 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......てからでも、闇に対してどれだけの照力を持っていたか、彼ははじめて知った。火が全く消えても、少しの間は残像が彼を導いた――  突然烈しい音響が野の端から起こった。  華ばなしい光の列が彼の眼の前をよぎって行った。光の波は土をって彼の足もとまで押し寄せた。  汽鑵車のけむりは火になっていた。反射をうけた火夫が赤く動いていた。  客車。食堂車。寝台車。光と熱と歓語で充たされた列車。  激しい車輪の響きが彼の身体に戦慄せんりつを伝えた。それははじめ荒々しく彼をやっつけたが、遂には得体の知れない感情を呼び起こした。涙が流れ出た。  響きは遂に消えてしまった。そのままの普段着で両親の家へ、急行に乗っ......
単語の意味
身体(しんたい)
土(つち)
足・脚・肢(あし)
戦慄(せんりつ)
身体・・・人のからだ。肉体。
・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
戦慄・・・怖くて震えること。おののくこと。「戦」も「慄」も訓読みで「おのの(く)」と読める。
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