赤黒い炎が靄のなかで、まるで生きもののように動いていました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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揺れる炎・ともし火
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前後の文章を含んだ引用
......の信徒を罪に誘おうとする心理にきっと似ているにちがいありません。 夕靄は既にあたりを包みはじめ、部落にかけられた火は一角だけではなく、周りの藁屋根に燃えうつり、赤黒い炎が靄のなかで、まるで生きもののように動いていました。それなのにひどく静かでした。まるで部落とそこに住む百姓たちが、黙々とこの苦しみを受けいれているかのようでした。彼等はこういう苦しみに長い長い間、馴らされてきたた......
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揺れる炎・ともし火の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
燃え上がり燃えかすれるその光は、幾百人の漁夫たちの命を勝手に支配する運命の手だ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
暗い中に、ガスの火がおとぎ話の火のようにもえている。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
その建物は裏側から月光を受け、暗い複雑な影を折りたたむ
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
石灰工場の白い粉が風に巻き上げられて、フロント・グラスの前を幕を引いたようにとおりすぎた。
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
沢山の松明がその下に集められる。その辺一帯、火事のように明るくなり
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
暗い中に、ガスの火がおとぎ話の火のようにもえている。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
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