TOP > 風景表現 > 室内のようす > 生活感のない、モノの(少)ない部屋


カテゴリ検索 単語の意味
制服と蒲団だけが残されてあるきりで、あとはもう、質草になりそうなものの一つも無い荒涼たる部屋
太宰治 / 人間失格 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
生活感のない、モノの(少)ない部屋
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......。 「あなた、払うて置いて」  自分は立って、たもとからがま口を出し、ひらくと、銅銭が三枚、羞恥しゅうちよりも凄惨せいさんの思いに襲われ、たちまち脳裡のうりに浮ぶものは、仙遊館の自分の部屋、制服と蒲団だけが残されてあるきりで、あとはもう、質草になりそうなものの一つも無い荒涼たる部屋、他には自分のいま着て歩いている絣の着物と、マント、これが自分の現実なのだ、生きて行けない、とはっきり思い知りました。  自分がまごついているので、女も立って、......
単語の意味
荒涼・荒寥(こうりょう)
荒涼・荒寥・・・1.風景などが荒れ果てて、もの寂しいこと。または、そのさま。
2.精神がすさんでいること。または、そのさま。
「涼」は「冷え冷えとして寂しい」さまをあらわす字。
ここに意味を表示
生活感のない、モノの(少)ない部屋の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「室内のようす」カテゴリからランダム5
テレビの無意味な会話が耳の奥に引っ掛かって、わたしを苛立たせた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon関連カテ不快な音(雑音・ノイズ)生活音
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
室内のようす の表現の一覧 
風景表現 大カテゴリ
表現の大区分