TOP > 感覚表現 > 音の響き > 耳を澄ます・聞き耳を立てる
TOP > 感覚表現 > 音の響き > 音(声)を聞く、聞こえる
耳を澄ませば鼓膜はこまかく震える。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
耳を澄ます・聞き耳を立てる
音(声)を聞く、聞こえる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ているうちに私の喉は斜めにまっすぐ伸びた。 流れる川の音は窓を閉めていても五階の私たちの部屋まで響いてくる。普段は意識しないが、水が水を削る音は常に響いていて、耳を澄ませば鼓膜はこまかく震える。完璧な沈黙が訪れないから私は独りでいるときでも完璧な孤独に陥ることはない。 夜の闇が溶けた黒く大きな川の向こう岸には古い高層ビルやアパートが立ち並び、向かいのビ......
ここに意味を表示
耳を澄ます・聞き耳を立てるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(聞き分ける)比丘尼 が木魚の音を聞き分けるごとく
夏目漱石 / 吾輩は猫である
、ラジオのチューニングをするときのように、まわりの世界が立てる物音に丁寧に耳を澄ませる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
このカテゴリを全部見る
音(声)を聞く、聞こえるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
東堂の声が、右から吹く秋風に絡まるようにして、座っている僕たちを撫でるようだった。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
声がかすかな風のように胸に流れ込んでくる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
大地の声が、愛子の耳の中にある空洞を優しく埋める。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
ざわざわという音が、平らな煙みたいに目の高さを漂う
村上春樹 / めくらやなぎと眠る女 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
掃くように水面を渡る弾着の水しぶき
石原 慎太郎 / 行為と死 amazon
トランクのように大きい風琴
林芙美子 / 新版 放浪記
毛皮から脂が溶けて流れ、じゅうじゅう音をたてて燃える
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ