古風な機関車が真白な煙りを吐いて止まっている。それは葱(ねぎ)をふみながらきき耳立てた雄(お)ん鶏(どり)に似ている。
永井 龍男 / 絵本「朝霧・青電車その他 (講談社文芸文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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電車・汽車
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単語の意味
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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