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暦をめくるように、季節で 貌 を変える庭木や下草
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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季節の変わり目、移り変わり
庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......ちは大したことないが、庭だけはちょっとしたものである。宅次は勤めが終わると真直ぐうちへ帰り、縁側に坐って一服やりながら庭を眺めるのが毎日のきまりになっていた。 暦をめくるように、季節で貌を変える庭木や下草、ひっそりと立つ小さな五輪の石塔が、薄墨に溶け夜の闇に消えてゆくのを見ていると、一時間半の通勤も苦に思えなかった。文書課長という、出世コースからはずれた椅子も腹......
単語の意味
下草(したくさ・したぐさ)
貌・皃(かお・かたち)
下草・・・木の下に生える草。木陰などに生える背の低い草木。
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そして五日めと六日めが過ぎ去り、十月がどっかりと街に腰を下ろした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
桜が咲いて散り、長い雨が街を洗い、白い雲が高く湧きあがり、葉が色づき、凍える風が吹く。そしてまた桜が咲く。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
地上には確実に春が来ていた。懐かしい春の匂いがした。地球は辛抱強く律儀に太陽の回りを公転しつづけるのだ。宇宙の神秘。僕は冬が終わって春が来る度にいつも宇宙の神秘について考える。どうしていつもこう同じ春の匂いがするのだろう、と。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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ひろい庭の芝生の彼方に、三渓園の三重塔がのぞまれ、それが、しだいに夕闇の中へ溶けこんで行くのを、われわれは飽くこともなくながめ、
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
芝生を敷きつめた立派な庭
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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ほとんどまばたきするほどの時間だったが、停止したフィルムの場面の中にいるような気がする
灰谷 健次郎 / 太陽の子 amazon
視界に入るものはすべて──街行く人も、道路を走る車も──見える限りの世界が、まるでフィギュアで作られた世界であるかのように静止していたのだ。
水野敬也 / 夢をかなえるゾウ2 文庫版 ~ガネーシャと貧乏神~ amazon
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