TOP > 食べ物表現 > 果物(フルーツ) > マンゴスチン
柿の型をした紫の殻を裂くと、綿の花のような房が甘酸く唇に触れるマンゴスチン
岡本かの子 / 河明り ページ位置:72% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
マンゴスチン
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......]した孩児 の頬 に触れるような、輭 かさと匂 いがあった。指ほどの長さでまるまると肥っている、野生のバナナは皮を剥 ぐと、見る見る象牙色 の肌から涙のような露を垂らした。柿の型をした紫の殻を裂くと、綿の花のような房が甘酸く唇に触れるマンゴスチンも珍らしかった。 「ドリアンがあると、こっちへいらっした紀念に食べた果ものになるのですがね。生憎 と今は季節の間になっているので……。僕等には妙な匂いで、それほどと......
単語の意味
紫(むらさき)
ここに意味を表示
マンゴスチンの表現・描写・類語(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
柿の型をした紫の殻を裂くと、綿の花のような房が甘酸く唇に触れるマンゴスチン
岡本かの子 / 河明り
このカテゴリを全部見る
「果物(フルーツ)」カテゴリからランダム5
もろくて今にも崩れそうな果肉のかたまり
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
黄金色に輝く恐ろしい爆弾
梶井基次郎 / 檸檬
口中一杯のスポンジ状のスイカの果肉が、口を閉じるにつれてシャワシャワとつぶれ、甘く冷たいジュースになり、口の底辺部にたまって舌がその中にひたされる。そいつを果肉と共にノドの奥のほうにゴクンと送りこんで飲みこむ。 このとき人間の口中は、圧搾式のジューサーとなっている。 スプーンを使うならば、ケーキ風に切らずに半切りにし、〝道路掘削工事風〟で食べることをお薦めしたい。 ガス管や水道管の工事、あの方式である。楽しさという点ではこれが一番といえる。 まん中を掘り進み、いやいやこっち側も少し掘削せねば、と思い、あれこれ手順を考え、工事現場を任された主任のような心境になる。底のほうから水が滲み出してくるところなども、道路工事に似ている。ときどき底のほうにたまった水を汲みあげなければ、と、主任の心境はいや増す。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
果物(フルーツ) の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ