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伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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声が出ない(出にくい)・うまく話せない
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......。「嫌っていうか……ずっと考えてた。なんで、谷沢はあんなことしたんだろうって」「考えてもわかんないよ。自分でもわかんない。ただ、伊吹の身体を独占したかったの」 伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。「おれ、今日は、谷沢に嫌いって言いに来たんだ」「うん。私は言われに来たんだと思う」「おれ、谷沢のこと、嫌いだ」 はっきりと、伊吹の声で言われると覚悟していたとは......
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声が出ない(出にくい)・うまく話せないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
口が感電したように痺れ、先の言葉が続けられない
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
その声は、痰 に絡まれたようになって二三度上ったり下ったりしたまま、咽喉 の奥の方へ落ち込んで行った。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
声が、氷を頬張ったように咽喉につかえる
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
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平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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