風がもうまるできちがひのやうに吹いて来ました。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:45% 作品を確認(青空文庫)
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吹雪・暴風雪
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前後の文章を含んだ引用
......雪の中に倒れてしまひました。 楢夫はひどく泣きだしました。 「泣ぐな。雪はれるうぢ此処 に居るべし泣ぐな。」一郎はしっかりと楢夫を抱いて岩の下に立って云ひました。 風がもうまるできちがひのやうに吹いて来ました。いきもつけず二人はどんどん雪をかぶりました。 「わがなぃ。わがなぃ。」楢夫が泣いて云ひました。その声もまるでちぎるやうに風が持って行ってしまひました。一郎は毛布......
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冬の吹雪する日は白い沙漠のような往来
森田 たま / もめん随筆 amazon
有島武郎 / 生まれいずる悩み
越前の荒海と逆巻く牡丹雪
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
幌舞は時も場所もわからぬほどの吹雪になった。 古い駅舎は、音も光もない純白に埋ずもれた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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風が強く小屋の窓に貼られたベニヤ板が、音を立てて撓っている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
再び大雪が降った。 ゆるみかけていた古い雪を、ぶあつい新雪が包み込んで、白い街の底が汚れている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
雪はまるで、気の抜けた泡 のように、目も鼻もおおい隠そうとする程、やみくもに降っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
もう竹藪の雪が落ちるほど積ってきたのか、ざざっ、どどっ、と地ゆるぎのするたびに燈芯の灯がゆらめく
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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