浜辺の町の灯をみつめて、ロマンチックな気分になろうとしているのに、蚊が耳元へ、ぶうんと啼いてくる
平岩弓枝 / 風子 作品を確認(amazon)
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蚊・ハエ
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単語の意味
耳元・耳許(みみもと)
蚊(か)
耳元・耳許・・・耳の根もと。耳のそば。耳のすぐ近く。耳許の「許」は、「近く」「そば」を意味する。
蚊・・・カ科の昆虫。古来より人が悩まされてきた、小形の害虫。主に夏に出る。雄は人や家畜の血を吸う。種類が多く、デング熱やマラリアなどの伝染病を媒介するものもいる。飛行の際に「ぶぅぅん」と羽音を鳴らす。
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一匹の 蠅 が、額を流れてくる汗を 舐めようとして、しつこく顔のまわりに飛んできた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
(ひしめく蠅が)漣が渡るように、揺れて動く。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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蟬 は今日もすがすがしい声で鳴き、空は 碧 く澄みわたり、まだ空気は 爽やかだった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
(こおろぎの)雄の、羽根を擦り合せている音は、まるで小声で女を呼ぶような甘くて物悲しいものであった
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
なぜこれがひぐらしだと分かるのかと言えば、夕方の効果音として映画やゲームでお馴染みだからだ。カナカナカナという切なげな鳴き声は、実際には周囲360度からまんべんなく響いてきて、映画よりも余程映画らしい。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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