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......いに大きく響く。体の中を熱い塊が通り抜けていく。それは胃の底で、弾けるように身体中に拡散する。「……」　でも、なにも起きない。　俺は、しばらくじっとしてみる。　慣れない酒に、すこし体温が上がったような気がする。頭にすこしだけ、ぼんやりとした浮遊感がある。でも、それだけだ。　……駄目なのか。　俺は膝を立て、立ち上がる。と、ふいに足がもつれた。視界が回る。転ぶ、と俺は思う。　──おかしい。　俺は仰向けに転んだはずな......