(恋人が同棲中の部屋から出て行って自分ペースの生活に戻り)軌道にもどった僕はまた宇宙のなか一つだけうかぶ恒星。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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失恋・恋人と別れる
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......付いただけで奈世がいないこの部屋にも、結局生活の実感はない。余計なものがいっさい片付いたリビングで飲むコーヒーは、なぜか僕を住人ではなく客のような気分にさせる。軌道にもどった僕はまた宇宙のなか一つだけうかぶ恒星。一息つけてようやく生きている実感はわいたけれど、したいことが何もなくなった。しんとした気配はなんのバリアもない僕に容易にまとわりつき、浸透してゆく。6 夜、晩酌......
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失恋・恋人と別れるの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は胸の詰まる思いで感傷に浸った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
洋子は、蒔野の世界からいなくなるだろう。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(俊一の元彼女 → 十和子、今彼女 → カヨ)カヨが〈俊一〉と呼び捨てにするたびに、十和子のどこかが 蹂躙 されこわばっていく。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
小旅行を企てたのは、男と別れたからだ。悲しかったからではなくて、どの男と別れても悲しくも辛くもないことに漠然とした焦燥を感じたからだ。一人旅の旅情にひたれば、少しは感傷が湧くかと思ったのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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彼女の中で、自分の存在がそれなりの場所を占めていた
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
彼がいなくなってもすぐまた新しい素敵な男の人が、亜美ちゃんが歩む道にぽこりぽこりと生え出てきて、また新しい彩りを添えた。紳士服店のディスプレイ棚のなかに、色とりどりの様々な柄のネクタイが、くるくると巻かれて収納されているのと同じように、亜美の人生のなかには様々な色どりの良い男たちが収納されているのかもしれない。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
身内を吹きすぎる欲情
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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