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(幻覚で、)ロマンスを彩って垂れていた薄青色の紗の幕が、途端にハッと消えてしまいました。まるで別荘の廊下に置かれた裸蝋燭の灯が、冷たい夜風のか弱いひとあおりにフッと滅してしまうような工合です。
村上知行 / 殉情の人
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消える
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単語の意味
紗(しゃ・さ)
紗・・・生糸を織って作られた、軽くて薄い織物。向こう側が透けて見えるほど目が粗く、夏の衣類などに使われる。うすぎぬ。
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二人で穴を掘って埋めてしまったかのように、その後手紙の話は夫婦の間から姿を消した。
黒井 千次 / 群棲 amazon
築き上げた永遠の城塞 が、はかなくも瞬時の蜃気楼 のように見る見るくずれて行く
有島武郎 / 或る女
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(なかったことになる)自然に消え去ってしまった。クッションを指で押しても、柔らかな弾力で、すぐにへこみが消え失せ、また元のなだらかな表面に戻るように、自然に。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
いろはにほへとはいつでも同じ順にあらわれてくる。柳の下には必ず鰌 がいる。蝙蝠 に夕月はつきものである。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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