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七つの金魚池の青い歪 みの型を、太古の巨獣 の足跡のように感じ、ぼんやりとその地上の美しい斑点に見とれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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池・湖・沼・水たまり
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前後の文章を含んだ引用
......たときの復一の心身は、ただ一箇 の透明 な観照体となって、何も思い出さず、何も考えず、ただ自然の美魅そのままを映像として映しとどめ、恍惚そのものに化していた。 彼は七つの金魚池の青い歪 みの型を、太古の巨獣 の足跡のように感じ、ぼんやりとその地上の美しい斑点に見とれていた。陽が映り込んで来て、彼の意識もはっきりして来ると、すぐ眼の前の古池が、今始めて見る古洞 のように認められて来た。それは彼の出来損じの名魚たちを、売ることも嫌い、逃......
単語の意味
斑点(はんてん)
見とれる(みとれる)
斑点・・・ぶつぶつ模様。たくさん散らばった小さな点。
見とれる・・・あるものに心引かれて、ぼーっと見る。素敵なものに我を忘れて見入る。「見惚れる・見蕩れる」とも書く。
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池は夕日に照らされ、銹(さ)びた古代の銅鏡のような鏡面に、金閣の影をまっすぐに落していた。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
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波の大きなうねりがもり上って、ローリングした。
小林多喜二 / 蟹工船
ところどころに船が湊泊する船溜り が膨らんだように川幅を拡 げている。
岡本かの子 / 河明り
空はよく晴れて谷川はさらさら鳴りました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
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