和綴じの美しいノート
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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日記・手帳
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......色が庭を覆っていた。 窓辺には小さな書見台があり、来館者が名前と住所を記帳するノートが数冊、置かれていた。もっとも古いものは、表紙に開館した年が書かれていた。 和綴じの美しいノートだった。 なにげなく手に取り、ぱらぱらとめくってみた。 そして僕は発見した。 平井恭一という名前と、石川県の彼の住所を。 僕は一瞬、我が目を疑い、それから急いで......
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どの頁も真っ黒だった。そう形容していいほどに細かい字でびっしりと行動予定が書き込まれている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
一般にみんな、日記に向かうとき素直になっているような気になっている
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
誰が落としたのかわからぬ手帳の中には、他人の心を過ぎて行った意味不明の片言隻句 が日記体風に記されてあって、
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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