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その詳細を思い出すことができない。ものごとの前後が入り乱れている。無理に思い出そうとすると、身体全体を強くねじられるような感覚があった。まるで上半身と下半身がそれぞれ逆の方向に曲げられているみたいだ。頭の芯が鈍く疼(うず)き、まわりの空気が急速に希薄になっていった。水の中にいる時のように音がくぐもった。今にもあの「発作」が襲ってきそうだ。
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
発作
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単語の意味
気が急く(きがせく)
くぐもる
下半身(かはんしん・しもはんしん)
上半身(じょうはんしん・かみはんしん)
身体(しんたい)
気が急く・・・早くしようと気持ちがあせる。
くぐもる・・・声がこもる。声が物の影から出てきたようにハッキリしない。
下半身・・・体の、腰から下の部分。⇔上半身(じょうはんしん・かみはんしん)。
上半身・・・体の、腰から上の部分。上体(じょうたい)。⇔下半身(かはんしん・しもはんしん)。
身体・・・人のからだ。肉体。
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私はそんなことさっぱり覚えていなかった。別人の話かと思ったくらいだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
浅はかな私ら人間は猿 と同様に物忘れする。四年五年という歳月は君の記憶を私の心からきれいにぬぐい取ってしまおうとしていたのだ。君はだんだん私の意識の閾 を踏み越えて、潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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全部の筋肉が精一杯に緊張していて美しかった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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