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君の上にも確かに、正しく、力強く、永久の春がほほえめよかし‥‥僕はただそう心から祈る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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祈る・願う
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前後の文章を含んだ引用
......と君によって感ずる事ができる。それはわきいで跳 り上がる強い力の感じをもって僕を涙ぐませる。 君よ! 今は東京の冬も過ぎて、梅が咲き椿 が咲くようになった。太陽の生み出す慈愛の光を、地面は胸を張り広げて吸い込んでいる。春が来るのだ。 君よ、春が来るのだ。冬の後には春が来るのだ。君の上にも確かに、正しく、力強く、永久の春がほほえめよかし‥‥僕はただそう心から祈る。 (一九一八年四月、大阪毎日新聞に一部所載)
単語の意味
永久(えいきゅう・とわ・とこしえ)
永久・・・いつまでも変わらず続くこと。永く久しい(=時間が経過している)こと。
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祈る・願うの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
十字の切りかたは知らないけれど、ああ神様と祈りたくなります。
林芙美子 / 新版 放浪記
祈りは歯をかたく閉じた病人の口から水がこぼれるように、 空疎 に唇をかすめただけだった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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人の意見に異議を唱えることはできても、自分で考えるとなると何も浮かんでこない。 お互い無口になり、時間だけが空しく過ぎ去っていった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
最初は茫漠とした幻想のかたまりのようなものが雲の如く脳裡に湧き、何かしらものを書かずにはいられなくなる。
谷崎潤一郎 / 雪後庵夜話 amazon
サユリは、その夜、何度も、のたうちまわった。 「虫があ、虫があ。ああ! コカコーラをちょうだい!」 と、訳の解らないうわ言を叫び、ティエンを慌てさせた。まるでヘロインか何かと手を切ろうとする中毒患者である。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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