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この都会近くの田舎というものは、市場へ運ばれて売られる野菜や果物同様、住む人間までも生気を都会へ吸い取られて、卑屈に形骸的にならされてしまうのですね
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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媚びる・卑屈・ぺこぺこする
田舎(いなか)
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前後の文章を含んだ引用
......挽いて自分でいれる器用な手つきだけのところに、文化人らしい趣を遺 すだけで、あとは日々ただの村老に燻 んで行った。彼女は従えられ鞣 されて行った。 「おかしなことには、この都会近くの田舎というものは、市場へ運ばれて売られる野菜や果物同様、住む人間までも生気を都会へ吸い取られて、卑屈に形骸的にならされてしまうのですね」 規矩男は父を斯 うも観察した。女の子が生れてすぐ死に、二番目の規矩男が生れたときは、父親は既にまったく老境に入って、しかも、永年の飲酒生活の結果は、耄 けて偏屈......
単語の意味
生気(せいき)
卑屈(ひくつ)
生気・・・活気のある感じ。元気な感じ。イキイキ。
卑屈・・・必要以上に自分を低く評価すること。また、そうしていじけることやその様子。
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一層相手の疑惑を増すような卑屈な態度
今 日出海 / 天皇の帽子 amazon
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時どき烟 を吐く煙突があって、田野はその辺 りから展 けていた。レンブラントの素描めいた風景が散らばっている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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夫の背中から剥がし取るように銀が赤子を抱きとる
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
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ちぎれ雲の影が山の日向を後から後から忙しげに通り過ぎるような日和
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