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河岸の菩提樹ぼだいじゅの夕闇をこまかくきざんだ葉は河上から風が来ると、飛び立つ遠い群鳥のように白い葉裏を見せて、ずっと河下まで風の筋通りにざわめきを見せて行く。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:27% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
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......と呼んでいる。彼女もそのときはおばさんの立前になっていろいろ親切に世話をやくのであった。  河堤の古本屋の箱屋台はすっかり黒い蓋をしめて、その背後に梢を見せている河岸の菩提樹ぼだいじゅの夕闇をこまかくきざんだ葉は河上から風が来ると、飛び立つ遠い群鳥のように白い葉裏を見せて、ずっと河下まで風の筋通りにざわめきを見せて行く。ルーブル博物館を中心に肩を高低させている向う岸の建物の影は立昇る河霧にうっすり淡色の夕化粧を見せて空に美しい輪廓を際立たしている女の横顔プロフィールのようだ。その空はまた一......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
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