(河原の)処々島のように点在した高み
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......道傍まで降りて来た。平らな稜線に、人に似た矮小な木が、ぽつんと立っているのを、私は認めた。 林が尽き、乾いた砂利と砂に、疎らに草の生えた野へ出た。河原であった。処々島のように点在した高みに、芒の群が遅い午後の光に銀色の穂を輝かせた。川はその向うに、一条の鋼鉄の線をなして横わり、風景を切って遽だしく滑っていた。対岸は多摩の横山ほどの高さの丘陵が、......
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鱗のように照り映えながら、川水は 縞をなした岸辺の岩を洗いつづけた。
北杜夫 / 牧神の午後 amazon
川がうねうねと勝手な方角に花の間を縫っている
伊藤 整 / 青春 amazon
車のヘッド・ライトが鮮やかな光の川となって、街から街へと流れる
村上 春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編 amazon
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川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。
岡本かの子 / 東海道五十三次
海の中の小さな岩がところどころ青畳の上に顔を出す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
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