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人為的生活が、雪という天然の威力に押えつけられ、逼塞ひっそくした隙間すきまから、ふだんは聞取れない人間の哀切なささやきがかすかに漏れる
岡本かの子 / 河明り ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......が、今日はそういう河容とは、まるで違ったものに見える。  そして、私が心を奪われたのは、いよいよ、そういう現象的の部分部分ではなかった。ふだんの繁劇な都会の濠川ほりかわ人為的生活が、雪という天然の威力に押えつけられ、逼塞ひっそくした隙間すきまから、ふだんは聞取れない人間の哀切なささやきがかすかに漏れるのを感ずるからであった。そして、これは都会の人間から永劫えいごうに直接具体的には聞き得ず、こういう偶々たまたまの場合、こういう自然現象の際に於て、都会に住む人間の底に潜んだ嘆き......
単語の意味
哀切(あいせつ)
哀切・・・哀れで切ないこと。かわいそうでなんとなく悲しいこと。
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