相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 作品を確認(amazon)
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感情や抑揚のない声
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単語の意味
情景・状景(じょうけい)
河川敷(かせんじき・かせんしき)
情景・状景・・・人の心を動かす風景や場面。
河川敷・・・堤防と川の間にある、広く平らな場所。普段は、公園やグラウンドなどに利用されていることも多く、花火やバーベキューにも適した場所である。大きな川の下流に多い。
河川敷は、大雨などで川が増水したとき、川の水が堤防を越えないように、溢れにくくする役目がある。洪水のとき、川から溢れた水により河川敷は真っ先に沈むが、そのぶん川幅は広くなって、堤防の内側に多くの水をとどめることができる。人家のある地域に水が浸入しにくい。
河川敷は、大雨などで川が増水したとき、川の水が堤防を越えないように、溢れにくくする役目がある。洪水のとき、川から溢れた水により河川敷は真っ先に沈むが、そのぶん川幅は広くなって、堤防の内側に多くの水をとどめることができる。人家のある地域に水が浸入しにくい。
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感情や抑揚のない声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
声はロボットから発せられたように抑揚がない。熱意の感じられない態度
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
泣くでも、怒るでもない感触の発声
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
しばらく吉住は、なにもしゃべらずに麻理子が話し出すのを待っていた。部屋の中に沈黙が降りた。吉住にはそれが雪のように天井からゆっくりと舞い降りてきて、麻理子のベッドのシーツに降り積もるような錯覚を覚えた。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
ゆっくり力を入れ大きい声で明晰に返事した
宮本百合子 / 伸子
夫があまりに熱心に語るので、聴いているというより、その様子を見守っている風だった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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