(聞こえたような気がする)俺は叫ぶ。 鏡の後ろから。風鈴の音色として。髪をそよがす風として。 三葉、そこにいちゃ駄目だ!
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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よく聞こえない・不明瞭な音
遠くの音
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前後の文章を含んだ引用
......ばっさりと断ち切られる。この三葉を、俺は知らない。「今日が、いちばん明るく見えるんやっけ」 彗星を見にいこう、とテシガワラたちに誘われている。 駄目だ、三葉! 俺は叫ぶ。 鏡の後ろから。風鈴の音色として。髪をそよがす風として。 三葉、そこにいちゃ駄目だ! 彗星が落ちる前に、町から逃げるんだ! でも俺の声は、三葉には届かない。気づかれない。 祭りの日、三葉は友だちと、月よりも近づいた彗星を見上げる。 彗星がふいに......
単語の意味
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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(両耳から声を掛けられて)まるでボーリング・レーンの端からスプリットの7ピンと10ピンに話しかけられてるみたいだった。
村上 春樹 / 1973年のピンボール「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
風が強く、声はさらわれた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
くぐもったような鼻をつまんだような、変な声
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
一時の騒ぎが大嵐の跡のように静まり
正宗 白鳥 / 何処へ「何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
雨音の底を嘗(な)めるようにサンダルの音が近づいてくる
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
破裂しそうな教室を、ぼんやりと騒がしさの外から見つめていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
囁き声が、蘆(あし)の葉に渡る風のようにどこからともなく起こる
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
よくとおる明快な声だった。早すぎもせず、遅すぎもせず、大きすぎもせず、小さすぎもせず、緊張もないが、かといってリラックスしすぎてもいない声だった。完璧な声。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
すとん。 と幕のように沈黙が落ちてきた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
「そうですか」 柳さんの返事は、疑問形の「か」が少し上がりすぎだった。明らかに反論があるようだ。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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