皆は朝は暗いうちに仕事場に出された。そして鶴嘴 のさきがチラッ、チラッと青白く光って、手元が見えなくなるまで、働かされた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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働く・労働
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前後の文章を含んだ引用
......が見えた。 「顔に一杯蠅 がたかっているんだ。側を通ったとき、一度にワアーンと飛び上るんでないか!」 額を手でトントン打ちながら入ってくると、そう云う者があった。 皆は朝は暗いうちに仕事場に出された。そして鶴嘴 のさきがチラッ、チラッと青白く光って、手元が見えなくなるまで、働かされた。近所に建っている監獄で働いている囚人の方を、皆はかえって羨 しがった。殊 に朝鮮人は親方、棒頭 からも、同じ仲間の土方(日本人の)からも「踏んづける」ような待遇をうけ......
単語の意味
手元・手許(てもと)
手元・手許・・・1.手のもと。手の届くあたり。手近。自分のそば。
2.物の、手で握る部分。握り。
3.何かをするときの手の動き。手の動かし方。また、手並み。広義では、腕前(うでまえ)。
4.(女房詞で)箸。
5.「手元金」の略。
6.生計をたてるための金。また、暮らし向き。
7.(左官職人などの)傍について助手をつとめる人。
「許」は、「近く」「そば」を意味する。
2.物の、手で握る部分。握り。
3.何かをするときの手の動き。手の動かし方。また、手並み。広義では、腕前(うでまえ)。
4.(女房詞で)箸。
5.「手元金」の略。
6.生計をたてるための金。また、暮らし向き。
7.(左官職人などの)傍について助手をつとめる人。
「許」は、「近く」「そば」を意味する。
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