TOP > 暮らしの表現 > 人生 > 波乱万丈・辛い人生(日々)
祖母にしろ、おとよさんにしろ、みんな暮したいようには暮していない。それでも生きつづけてはいる。どんよりと蠢 きながら暮している。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
波乱万丈・辛い人生(日々)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......持ち上っていた歯科医とあって、自分から断って来たことを話した。――伸子は、女性の生活の様々な、しかし一様に思うようには行っていない標本を眺めているように感じた。祖母にしろ、おとよさんにしろ、みんな暮したいようには暮していない。それでも生きつづけてはいる。どんよりと蠢 きながら暮している。伸子は自分が、生活の不満に降参しないのを頼もしく思った。彼女らを見ていると、伸子は、しんからこう云う生活をしたくなく思い、邪魔は除け、根気よく人生にぶつかって、......
単語の意味
蠢く(うごめく)
蠢く・・・足の無い虫がはうように、休む間もなくモゾモゾ動く。落ち着きなく絶えずピクピク動く。
ここに意味を表示
波乱万丈・辛い人生(日々)の表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人々は不用意に風邪を引く。何処で引いたのかは気がつかない。
林芙美子 / 新版 放浪記
その一日は、謂わば偶然心持の上へ陰翳がかさなり合ったのであった。
宮本百合子 / 伸子
このままの状態では、私はハレツしてしまいますよ。
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「人生」カテゴリからランダム5
ミルフィーユのように美しく年齢を重ねた女
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
人間が、今ここにあるこのしっかりした塊が、じつはぐにゃぐにゃに柔らかく、ちょっと何かが刺さったり、ぶつかったりしただけで簡単に壊れてしまう 代物 だというのを実感したのは、最近のことだった。 こんな、生卵みたいなものが
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人生 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ