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外には、ただ、黒洞々 たる夜があるばかりである。
芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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夜
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前後の文章を含んだ引用
......らく、死んだように倒れていた老婆が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。そうして、そこから、短い白髪 を倒 にして、門の下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々 たる夜があるばかりである。 下人の行方 は、誰も知らない。 (大正四年九月)
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そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼 です。 そして星 がいっぱいです。
宮沢賢治 / いちょうの実
ある夕方、薄い硝子のように危く光る、消える直前の日射し
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
空が穏やかな薄い紫ににじみ出るようなわずかの金色を湛える
大庭みな子 / 桟橋にて「三匹の蟹」に収録 amazon
そこだけは星が光っていないので、雲のある所がようやく知れるぐらい思いきって暗い夜だった。
有島武郎 / 或る女
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