小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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灯台
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前後の文章を含んだ引用
......ラップのおどり場からロープを外しながら、ちらっと艦長の方を見て、低い声で云った。 「やっちまうか……」 二人は一寸息をのんだ、が……声を合せて笑い出した。 祝津 の燈台が、廻転する度にキラッキラッと光るのが、ずウと遠い右手に、一面灰色の海のような海霧 の中から見えた。それが他方へ廻転してゆくとき、何か神秘的に、長く、遠く白銀色の光茫 を何海浬 もサッと引いた。 留萌 の沖あたりから、細い、ジュクジュクした雨が降り出してきた。漁夫や雑夫は蟹の鋏 のようにかじかんだ手を時々はすがいに懐 の中につッこんだり、口のあたりを両手で......
二
単語の意味
白銀(しろがね・はくぎん)
右手(みぎて)
白銀・・・銀色。
右手・・・1.右の手。 ⇔ 左手(ひだりて)。
2.右の方向。右側。
2.右の方向。右側。
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灯台の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
はるか遠くを灯台の明かりがまわっている。くるりとこちらを向き、また遠ざかり、波の上に光る道を作る。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
小林多喜二 / 蟹工船
灯火のあたりだけ、霧は藤紫色にかわり、海が次第に黒みを増しつつある
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き
宮沢賢治 / 風の又三郎
窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜は 荒寥 とひろがり
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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