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その言葉は、真に自分の胸の底から出たものとも、相手の話手に逆襲するとも、どっちにも取れる、さらさらした間を流れた。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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言葉に含みを持たせる・意味を込める
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......の濃い睫毛 を俯目 にして云った。 「ほんとにそういう物質的のもので、精神的のものが牽制 できるものならば、私の関り合いにも一人飲ませたい人間があるんでございますわ」 その言葉は、真に自分の胸の底から出たものとも、相手の話手に逆襲するとも、どっちにも取れる、さらさらした間を流れた。 そこに寂しい虚白なものが、娘の美しさを一時飲み隠した。それは、もはや二度と誰もこういう方面に触る話をしようとするものはなくなったほど、周囲の人間に肉感的なもの......
単語の意味
胸(むね)
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そう言う母のまなざしには「こうなったのはおまえにも責任がある」と言わんばかりの含みがあった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
「帝国重工のテストに受からなければそれでいいんだろ」 その言葉の意味を、江原は腹の中で 咀嚼 した。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
「かまわない。もしそれができるのなら」もしそれができるのなら、と天吾は頭の中で復唱した。そこには予言的な響きがあった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
云うこととは別の中味は、もう二重になっていて、云ってる意味と違ったものを隠している
岡本かの子 / 母子叙情
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彼女が消えた後も僕の質問は答えのないまま、しばらく空中をさまよっていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
経をよむようにくり返した。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
酷く雪が降っていて、静かな分だけ、途切れがちな会話が洋子を居た堪らない気持ちにさせた。
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