自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまいそうなほどの百パーセントの沈黙だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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静けさ・静寂
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......もすっかり溶けた。四月には山あいからずっと雪崩の音が聞こえてきた。君は雪崩の音を聞いたことがあるかい? 雪崩のやんだあとには、本当の完璧な沈黙がやってくるんだ。自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまいそうなほどの百パーセントの沈黙だ。とても静かだ。 山の中にずっと閉じ込められていたせいで、僕はかれこれもう三ヵ月も女の子と寝ていない。それはそれで悪くはないのだけれど、ずっとこんな風にしていると......
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静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
墓場は完全な沈黙に被われた
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
始業のベルが鳴った。校舎のまわりの騒ぎは、潮がひくように静まって
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
耳を塞がれたかと思うほど静か
竹西 寛子 / 天馬の丘「長城の風」に収録 amazon
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突然一人の漁夫が意味のわからない言葉を大きな声で叫んだのは。今まででも五人が五人ながら始終何か互いに叫び続けていたのだったが、この叫び声は不思議にきわ立ってみんなの耳に響いた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
「誰だ?」上を見上げた。――それが「誰だ――誰だ、――誰だ」と三つ位に響きかえって行く。
小林多喜二 / 蟹工船
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