知らぬ間に身についてしまった癖がある。 たとえば、焦った時に首の後ろ側を触ること。顔を洗う時、鏡に映った自分の目を覗き込むこと。急いでいる朝でも、玄関から出てひととき風景を眺めること。 それから、手のひらを意味もなく見つめること。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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仕草・癖
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前後の文章を含んだ引用
......は右手を見る。手のひらに、書きかけのような一本の線がある。「なんだ、これ……?」 俺は小さくつぶやく。「俺、こんな場所で、なにしてたんだ?」第八章 君の名は。 知らぬ間に身についてしまった癖がある。 たとえば、焦った時に首の後ろ側を触ること。顔を洗う時、鏡に映った自分の目を覗き込むこと。急いでいる朝でも、玄関から出てひととき風景を眺めること。 それから、手のひらを意味もなく見つめること。 次は・代々木・よよぎー。 合成音声がそう告げて、俺はまた、自分がそうしていたことに気づく。右手から視線をはずし、なにげなく窓の外を見る。減速しつつある窓の外を......
単語の意味
風景(ふうけい)
首・頸・頚(くび)
手の平・掌(てのひら)
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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