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日かげにおかれたミイラみたいにことりとも音を立てずに部屋にこもっている
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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引きこもり生活・閉じこもり生活
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前後の文章を含んだ引用
......ロント係がいるだけだった。彼は梯子を使って電球をとりかえたり、窓ガラスを拭いたり、新聞をたたんだりしていた。我々以外にも何人か泊まり客はいるはずなのだが、みんな日かげにおかれたミイラみたいにことりとも音を立てずに部屋にこもっているようだった。「お仕事の方はいかがですか?」とフロント係は鉢植えに水をやりながらおそるおそる僕に訊ねた。「あまりぱっとしないね」と僕は言った。「新聞に広告をお出し......
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引きこもり生活・閉じこもり生活の表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
交通遮断 の孤島か、障壁で高く囲まれた美しい牢獄 に閉じこもっていたような二人
有島武郎 / 或る女
三日も四日も家に引きこもっていたりすると、知らず知らず、日に二、三度も着物を着替えたりすることがある。これも単調な時間のながれに何とかして変化をもたせ、気分を引きたてて小説を書こうとしているからなのであろう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
性の悪い牡蠣 のごとく書斎に吸い付いて、かつて外界に向って口を開 いた事がない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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「人生」カテゴリからランダム5
それは一つの奇蹟であったとしか思えない……或る目に見えぬ偉大な力が、空中から手を差し伸ばして、私を自由自在に引きずり廻していたとしか思えない。それほどに、不思議な出来事であった。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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