ピンが弾き飛ぶ音が心地良く、自分の身体の中がその音で掃除でもされるかのようだった
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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ボーリング
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前後の文章を含んだ引用
......る。最初のうちはピンの山とはまるで違う方向を目指しているのに、ある地点まで来ると、「と、見せかけて」と言わんばかりに大きなカーブを描き、ピンに衝突する球もある。ピンが弾き飛ぶ音が心地良く、自分の身体の中がその音で掃除でもされるかのようだった、と東堂は言う。「結局、西嶋は一回もストライクは出していなかったんだけど」「そりゃ、悔しい」「でも、本当に惜しかった。健闘していた」東堂は、ここにいない西嶋を擁......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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西嶋が投げたボールは、レーンの右寄りの位置から綺麗に回転しながら進み、半分を越えたあたりで、緩やかに左側に曲がりはじめる。カーブなのかフックなのかは判然としないが、とにかく曲がる。その曲がり方は期待を持たせる膨らみを伴っていたが、結局は、一番ピンを行き過ぎ、横のピンに当たった。左側が抉られたように、ピンが残った。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
絶望の象徴とも言えるスプリット
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
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シャトルが左右対称にきれいに行ったり来たりしていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
汚れた煮〆(にしめ)のような革のふっとぼおる
林 芙美子 / 市立女学校「林芙美子作品集〈第2巻〉清貧の書 (1956年)」に収録 amazon
ムッと黙りこんだままくすんだ色の水面に釣糸を垂らしている。糸はまるで水面につきささった銀の針のようにピクリとも動かなかった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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