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自分の肉体のたった一つの謬着物 をもぎ取られて、永遠に帰らぬ世界へ持ち去られるような気持ち
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
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喪失感(大切なものを失う)
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前後の文章を含んだ引用
......綺麗な砂をほろほろ零 しながらいい体格の少年の姿で歩き出した。小初はしばらくそれを白日の不思議のように見上げていた。小初は急に突きのめされるような悲哀 に襲 われた。自分の肉体のたった一つの謬着物 をもぎ取られて、永遠に帰らぬ世界へ持ち去られるような気持ちに、小初は襲われた。 小初もあわてて立ち上った。小初は薫の後を追って薫の腕へぎりぎりと自分の腕を捲きつけた。 「薫さん、だけど薫さん、遠泳会にはきっと来てね。精い......
単語の意味
肉体(にくたい)
永遠(えいえん・とわ)
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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(父の死)父さんも母さんも同じだけ好きだったはずなのに、てんびんの片方の皿がなくなってしまってからは、それをどう確かめていいかわからなくなってしまった。
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