ざあざあと力強く川音が響き、なにもかもを白く泡立てて押し流してゆく。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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川の音(せせらぎ)
川
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前後の文章を含んだ引用
......く透ける空を通して、美しく晴れた一日がやってくる。 私は橋にたどり着くといつものように欄干にもたれて、ぼんやりと青い空気の底に沈む淡くかすんだ街並みを見ていた。ざあざあと力強く川音が響き、なにもかもを白く泡立てて押し流してゆく。汗がすうっと引いて、顔に冷たい川風が吹いてくる。まだまだ寒い三月の中空に半月が冴えて映る。息が白い。私は川を見たまま水筒のふたにお茶をそそいで飲もうとした。 そ......
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川の音も、水音としてではなくて、夜そのものが音を出しているような不思議な響きとして届いてくる。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
うつけた静けさの底を沢の音が滑っていく
古井 由吉 / 聖―ひじり amazon
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小島 信夫 / アメリカン・スクール amazon
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伊藤 整 / 青春 amazon
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夜光虫が美しく光る海
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