竈の影は斜めに揚板 の上にかかる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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影
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前後の文章を含んだ引用
......所が幅一尺ほど切り抜かれて夏冬吹き通しに引窓の代理を勤めている。惜し気もなく散る彼岸桜 を誘うて、颯 と吹き込む風に驚ろいて眼を覚 ますと、朧月 さえいつの間 に差してか、竈 の影は斜めに揚板 の上にかかる。寝過ごしはせぬかと二三度耳を振って家内の容子 を窺 うと、しんとして昨夜のごとく柱時計の音のみ聞える。もう鼠の出る時分だ。どこから出るだろう。 戸棚の中でことこと......
単語の意味
竈・爨(かまど)
竈・爨・・・釜(かま)や鍋を置けるようにした調理用の台。土や石、レンガ、コンクリートなどでできていて、台の内部で火を起こし煮炊きできるようにした設備。
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石の鳥の影は生い茂った雑草の葉の上に落ちて、ばらばらな形に分断されていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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上を仰ぐと真黒な煤 がランプの光で輝やいて、地獄を裏返しに釣るしたごとく
夏目漱石 / 吾輩は猫である
芥川龍之介 / 河童
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