荒い呼吸が白い靄となって冷たい空気に漂う。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......ム底が歩調に合わせてちらちら見える。俺はそれを目印に、必死になって道なき道をたどった。一行は山頂を目指し、斜面をほぼ一直線に上がっているようだ。 傾斜はきつく、荒い呼吸が白い靄となって冷たい空気に漂う。さすがのヨキも、いまは雄叫びをやめている。手にした斧で、行く手をふさぐ蔓や下草をたまになぎ払っている。ノコはヨキの足もとで、俺を手招くように尻尾を振った。 朝を......
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寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
びりびりするような夜寒
有島武郎 / 或る女
眼球が風の冷たさを感じて涙を出した
幸田文 / おとうと amazon
しまいに魂までが裸にされるような寒さを今は自分のすべての感覚にさえかんじていた。
室生 犀星 / 幼年時代 amazon
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寒さは蝦(えび)のように屈むことをも彼に強いる。
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
凍って自由にならない手のひらを腰のあたりの荒布にこすりつけて熱を呼び起こしながら
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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