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百合子と云う子供は私には苦手だ。よく泣くし、先生に似ていて、神経が細くて全く火の玉を背負っているような感じである。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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赤ん坊・幼児が泣く
赤ん坊・子供との交流
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前後の文章を含んだ引用
......薄明るくついていて、むかし信州の山で見たしゃくなげの紅 い花のようで、とても美しかった。 「婢 やアお嬢ちゃんおんぶしておくれッ!」 奥さんの声がしている。 あああの百合子と云う子供は私には苦手だ。よく泣くし、先生に似ていて、神経が細くて全く火の玉を背負っているような感じである。――せめてこうして便所にはいっている時だけが、私の体のような気がする。 (バナナに鰻 、豚カツに蜜柑 、思いきりこんなものが食べてみたいなア。) 気持ちが貧しくなって......
単語の意味
玉・珠(たま)
背負う(せおう・しょう)
玉・珠・・・1.丸いもの。丸くまとめられたもの。ボール。
2.丸い宝石や真珠。
2.丸い宝石や真珠。
背負う・・・1.運ぶべき物や人などを、背中にのせる。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
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赤ん坊・幼児が泣くの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
赤ん坊が泣いていることに気がつく。車両の一番端のほうだった。車内に反響するくらいの声で、周囲の乗客も顔をしかめている。神経に障る泣き声ではあったが、誰も怒るわけにいかない。やりどころのない苛立ちが、列車内に漂う。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
けたたましく泣き出した。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声をあげて泣いた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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赤ん坊・子供との交流の表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(授乳)赤児も安心し切って鼻を 埋める位に吸いついている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
仔犬のような小学生たちと遊戯する
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
居間の椅子に坐って父親を猿山(さるやま)のように心得ている四つくらいの男の子に、背中にのぼられ
曽野 綾子 / たまゆら amazon
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「人間関係・地位」カテゴリからランダム5
友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。
太宰治 / 走れメロス
皮膚に弾力のない不具者
林芙美子 / 新版 放浪記
「声・口調」カテゴリからランダム5
ボソボソ何か云っている
小林多喜二 / 蟹工船
斬りすてるような語勢であった。
宮本百合子 / 伸子
ヒステリックに叫んだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
ぶすりと呟く声が耳の底に響く
長塚 節 / 土 amazon
口の中に砂利をつめ込まれたように、ううっとうなり声をあげる
池田 満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
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