ベルトを短くするだけでは足らず、ズボンを買い換える必要があるほど痩せる

子供のように妙に小さくなった、黄黒く、艶（つや）のない両足

物干し竿のような

体は風船が萎んだようにスリムになって

歩くことを忘れた二本の足が、空洞のガラス管のように力なくのびている。

その胸は、滑らかで暖かいベッドのように、目の前にあった。

小さい頃のあの子は、きゅうりみたいに青くて細くて顔色も悪くて、全然いただけなかったよ。

「お 尻 が、四角になってきてん。ここ二、三年のあいだに」《…略…》確かに弘美の大きな尻からは、丸いものが取れてしまっているようだった。取れたというよりも、新たに生まれた余分な肉が、かどにだけこびりついて、それで四角に変化してしまったように見える

大柄でいつも硬い感じのごつごつした体

自然で物静かな痩せ方で、どこか狭くて細長い場所にそっと身を隠しているうちに身体が勝手に細くなってしまったんだという印象を受ける。