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それは綺麗な空だったが、どことなく使い古された中古品みたいに見えた。競売にかけられる前に薬用アルコールで見栄えよく磨きあげられた中古品の空だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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空・青空
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前後の文章を含んだ引用
......僕はあきらめてウィスキーをもうひと口飲んだ。熱い感触が喉を越え、食道の壁をつたい、手際良く胃の底に下りていった。窓の外にはまっ青な夏の空と白い雲が広がっていた。それは綺麗な空だったが、どことなく使い古された中古品みたいに見えた。競売にかけられる前に薬用アルコールで見栄えよく磨きあげられた中古品の空だった。僕はそんな空のために、昔は新品だった夏の空のために、もうひと口ウィスキーを飲んだ。悪くないスコッチ・ウィスキーだった。そして空の方も見慣れてしまえばそれほど悪く......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
見映え・見栄え(みばえ)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
見映え・見栄え・・・見た目がはえている(=立派に見える)こと。外観がよくて、目立つこと。見た感じがいいこと。
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空・青空の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ぽかん、と抜けたような青空だった。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
両目に収まりきらないほどの青空
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
指を入れでもしたら染まるような空の青さ
塩野七生 / ロードス島攻防記 amazon
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月明かりの下の妻があまりにも白く柔らかく見えた
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
砂金をちりばめたような空
立野 信之 / 軍隊病「軍隊病―兵士と農民に関する短篇集 (昭和4年) (日本プロレタリア作家叢書〈第5篇〉)」に収録 amazon
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