頭上にはのっぺりと薄い半月が、誰かの忘れ物のようにぽつんと置かれていた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......今日の結果は、次に入れ替わった時に伝えればいい。彗星のことも訊いてみよう。明日か明後日にはどうせまた入れ替わるのだ。俺はそう考えながら、ようやく歩道橋を降りた。頭上にはのっぺりと薄い半月が、誰かの忘れ物のようにぽつんと置かれていた。 でもこの日以降もう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった。第四章 探訪 鉛筆を、ひたすらに動かす。 炭素粒子が、紙の繊維に吸着していく。描線が重なり、白......
単語の意味
半月(はんげつ)
半月・・・半円の形の月。弦月(げんげつ)。弓張り月。
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月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(昼の月)ビルの上にうす青い空があり、白い透き通った半月形の月が浮かんでいた。
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
鎌の形をした下弦の月が、中空に舞台のバックのように釘付けになっている
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
切り 貼ったような満月
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
窓の外に目をやると、月が見えた。ふやけた黄色をしている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
道の正面に近く見える東山は暗く 霞み、その上を薄墨色の雲が騒がしく飛んでいた。変に張りのない陰気臭い日だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
むくむくと湧き上る雲の流れ
林芙美子 / 新版 放浪記
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