二の腕が固くふくれ上がり、彼の肩の肉が夏の雲のように盛り上がると、彼の腋窩の草叢は暗い影の中へ畳み込まれて見えなくなり
三島由紀夫 / 仮面の告白 作品を確認(amazon)
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脇
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単語の意味
腋窩(えきか)
草叢・叢(くさむら)
腋窩・・・わきの下。腕と胸の間の、わきの下のくぼみ。
草叢・叢・・・草が群がり、生い茂った所。
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(わき毛)夏の雑草が庭を覆いつくしてまだ足りずに、石の階段にまで生(お)いのぼって来るように近江の深く掘り込まれた腋窩をあふれて、胸の両脇へまで生い茂っていた。この二つの黒い草叢(くさむら)は、日に浴びてつややかに耀(かがや)き、そのあたりの彼の皮膚の意外な白さを、白い砂地のように透かして見せた。
三島由紀夫 / 仮面の告白 amazon
乳房のわきの生白い谷になった腋(わき)の下によじれた毛が五六本海風に吹かれている
伊藤整 / 鳴海仙吉 amazon
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(乳首)豊穣な稔りを約束する(乳)腺や神経が絹糸ほどの細さで眠っている
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
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