程よい粒感と深い甘み、時間がたっても新鮮なモチモチ感

米の粒粒がしっかりと感じられるモチモチとした食感

オハギは反世界の食品である。中にあるはずのアンコが外側の皮になり、本来は皮になるべきご飯がアンコのように中に収まる。大変なデザインをしたものである。オハギは秋。パラダイムの大転換があったのかもしれない。それまでアンコを内に含んで、草餅や大福のように、つつがなく膨張してきたこの宇宙が、夏の終り、ついに臨界点に達する。宇宙は収縮に転ずる。時間が逆行をはじめる。アンコが外側に出てくる。ご飯が内側に内側に包み込まれる。

いつの時代の変わらない素朴な味わい

どこか懐かしいお袋の味

仕事に疲れたとき、やはり甘いものが、「ちょいと、ほしくなる……」のである。

風味豊かに煮上げられた落花生の甘納豆。香ばしい風味とともに程よい甘さが口中に広がる。

春の息吹が感じられる、なつかしい草もち

ひんやり冷えたわらび餅は、夏そのものの味と舌触り

緑色をした独特の色合いと甘み、そして粗くつぶした枝豆のツブツブの食感