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列車は二両編成で、全部で十五人ばかりの乗客が乗っていた。そしてその全員が無関心と倦怠という太い絆でしっかりと結びつけられていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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しらけムード・盛り上がらない
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前後の文章を含んだ引用
......ていた。僕は十分かけて窓を押し上げ、しばらく外の空気を入れたが、列車が走り出すと細かい砂がとび込んできたので開ける時と同じくらいの時間をかけてまた窓をしめた。 列車は二両編成で、全部で十五人ばかりの乗客が乗っていた。そしてその全員が無関心と倦怠という太い絆でしっかりと結びつけられていた。らくだ色のセーターの老人はまだ雑誌を読みつづけていた。彼の読書スピードからすれば三ヵ月前の号だとしても不思議はない。太った中年の女はスクリャービンのピアノ・ソナ......
単語の意味
倦怠(けんたい)
倦怠・・・1.同じ物事が長く、もしくは何度も続いて、いやになる。飽きて嫌気が差すこと。
2.体や心がだるいこと。「倦怠感」
2.体や心がだるいこと。「倦怠感」
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テーブル五つほどの小ぢんまりとした店内。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
椅子席のみの小さな構え
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ある日の晩大町という所を散歩していたら郵便局の隣に蕎麦とかいて、下に東京と注を加えた看板があった。《…略…》東京と断わる以上はもう少しきれいにしそうなものだが、東京を知らないのか、金がないのか、めっぽうきたない。畳は色が変わっておまけに砂でざらざらしている。壁は煤でまっ黒だ。天井はランプの油烟でくすぼってるのみか、低くって、思わず首を縮めるくらいだ。ただ麗々と蕎麦の名前をかいて張りつけたねだん付だけはまったく新しい。なんでも古いうちを買って二、三日まえから開業したに違いなかろう。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
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会社全体に怠惰な空気が漂いはじめている。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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オレンジを基調とした南国らしい明るいインテリア
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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